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アーカイブ: 10月 2012

知覚過敏について

 

もうすっかり秋ですね・・・・・

ただ、日中!日なたでは、少々汗ばむここともあり、

朝、晩は肌寒く(><;) 昼と夜の温度差がありますね。

皆さん、体調には十分気をつけてください。

 

夏が終わって秋になっても、まだ冷たい飲み物、冷たい食べ物が恋しいときもありますよね。

 

そこで、今回は、冷たい飲み物や食べ物を口にしたとき

 

キ~~ン」(><;)

とした痛み!

 

そう!「 知 覚 過 敏 」についてです。

 

冷たい水がしみる、甘いお菓子を食べたら歯がジーンと痛む、風が当たるとしみる、歯ブラシで磨いたらキーンとしたというようなことがあります。その歯を見ても、黒く穴が開いているわけでもないし、普段はなんともない。それが、いわゆる知覚過敏という状態です。

 

知覚過敏は、歯の根元付近が露出しているような歯にみられることが多い症状です。数日の間、水にしみやすかった歯が、気づいたらしみなくなっていたということもあります。この場合は適切なケアをすれば、歯の神経の方で、バリアを作り知覚過敏は改善されていきます。軽度な段階では、自然に治っていきます。 

 

この歯がしみたり、痛みを感じるのは、エナメル質(歯の外層)の次の層にあたる象牙質という歯の内部の部分が露出しているときです。象牙質には細い管状の構造物(象牙細管といいます)があり、その管を通して外部からの刺激が歯の内部の神経(歯髄)に伝わります。

 

歯の神経は、温度、圧力などを区別することがなく、加えられた刺激は全て痛みとして感じることになります。

 

ですから冷たい水も、甘い食べ物も、歯ブラシの毛先の接触も、全てあの嫌な「キ~ン」とした痛みとなります。

 

よくある原因としては、

 

不適切な歯磨き方法によるもので、歯の根元の象牙質が露出することがあります。要は、強すぎる歯磨きによって、多かれ少なかれ歯の表面が削れてしまうのです。

 

ご自身で歯ブラシの持ち方をチェックしてみてください。ペングリップ(鉛筆持ち)の方を推奨します。

 

 

また歯周病の治療の過程で、知覚過敏が生じることもあります。歯茎がさがったりしてしまうときです。

 

さらに歯の根元付近のエナメル質が溶けてしまうことでも、象牙質が露出して知覚過敏が起きることがあります。歯を漂白して白くするホワイトニング治療でも知覚過敏を生じることがあります。状況によって、注意が必要です。

 

知覚過敏が酷くなった場合の治療法としては・・・・・

 

象牙質の露出している部分で、神経にまで刺激が伝わらないようにして改善できます。

 

 先ほどお話した象牙質にある細い管(象牙細管)を封鎖するのが基本的な治療法です。それには管の中を封鎖する方法と、管の入り口を覆う方法とがあります。

 

管の中を封鎖するには、フッ化物などを表面から塗布して管の中に結晶を形成して封鎖することができます。同じような作用を持つ歯磨き材を使用することで、症状が改善されることもあります。

 

表面を覆うには、歯に接着しやすい材料を使って表面に膜を形成して、管の入り口付近を封鎖します。表面に凹みがあるような場合には、凹みを埋めるようにして敏感な部分を覆います。

 

このほか過敏になっている神経に作用して痛みを感じにくくするという歯磨き材もあります。

 

しかし、確実に知覚過敏症を改善するという方法はありません。いくつかの方法を組み合わせて症状を改善してゆくことことになります。

 

こうした処置を行っても効果がなく、ひどく痛い、しみたあとしばらく痛みが残る、というような場合には、単なる知覚過敏ではなく、歯の神経に炎症がみられることもあり、最悪の場合、神経を除去するという治療が必要になることもあります。

 

最悪な状況になる前に可能な限り予防しなければなりません。

 

 ご自身でできる予防法は、虫歯や歯周病の予防と同じです。

 

適切な歯磨き方法!! 

 

これに尽きます!

 

 

歯の根元の歯垢(プラーク)を正しく除去すれば、歯周病により歯茎が下がって歯の根っこが露出することもありません。

 

知覚過敏がありしみるからといって歯ブラシをあてなくなると、歯垢がつきやすくなります。そうすると歯垢中の細菌が作る酸のせいで歯が溶けて、知覚過敏がひどくなるということもあります。どんなときでも歯垢が歯に付着していることはよいことではありません。

 

さらに注意しなくてはならないことは・・・・・・

自分で勝手に「知覚過敏」と決め付けてしまうと、あとになって困ることもあります。歯がしみたりするのは、知覚過敏のときだけではないからです。自分では見えなくても、歯と歯の間や、つめてある材料の下でむし歯が神経の近くまで進行していることもあります。

 

また、歯に目に見えない程度のヒビ(亀裂)が入っているようなときにも、知覚過敏と同じような症状となります。

 

それぞれに適切な処置が必要になりますから、早めに歯科医院を受診して、きちんと調べてもらって適切な対応をとるべきでしょう。定期検診も大切です。

 

村田歯科医院  院長

 カテゴリ:川崎院からのお知らせ, 川崎駅前, 歯の痛み, 歯医者, 知覚過敏

赤ちゃんの歯磨き いつから?

 

最近、子育てに奮闘しながら、治療を受けている患者さんがよくいらっしゃいます。

 

治療中はお母さんのお腹の上にチョコン!お座りしています。

そんな時、治療中相談されるのが、赤ちゃんの歯みがきについて質問です。

 

そこで、今回は「赤ちゃんの歯みがき」についてです。

 

皆さん、乳歯はいつ頃から生えるかご存じですか?

 

生後6ヶ月頃に下の前歯から生えることが多いですが、1歳のお誕生を迎えてもまだ生えていないこともあります。乳歯が生える時期はお子さんによってかなり個人差があるものです。

 

歯が生えるのが遅いことは悪いことではありません。逆にあまりにも早く生えすぎた場合には授乳の時にお母さんに噛み傷つをけたり、赤ちゃん自身の舌に潰瘍を作ることもあります。
また、下の前歯が生えてきたからといって寝かしつけの授乳をやめる必要はありません。ただし、就寝時の授乳は統計的にも、むし歯ができるリスクが高くなりますので、そろそろ歯のケアが必要になってきます。
 上の前歯が生え初めたころから、ガーゼで上唇と上の歯の間に貯まったミルクをやさしく、ふき取って下さい。お口の中をさわることは歯みがきをする為の練習にもなります。

 

では歯ブラシはいつから始めたらいいのでしょうか?

 

歯みがきをいつから始めるかは、歯の生え方で決めて下さい。たとえば、上の前歯がぴったりとくっついているお子さんはそれだけでむし歯を作りやすいですので、早めに歯みがきを始めます。上の前歯に隙間が空いていても、奥歯が生え始める頃から歯みがきを始めるようにしましょう。

 

やさしく話かけてながら歯みがきしてあげてください。

おとなしくできたら、すご~く、いっぱいほめてあげてください。

ほめてあげること!

 

これは、すごーく大事です。言葉を理解して、自分の思ったとおりに手を動かせるのはだいぶ先になります。お子さんが歯みがきに親しみをもってもらうだけでも良いと思います。さらにほめてもらえると楽しくなりますよね。

 

歯みがきが嫌いになり、嫌な歯みがきをされると思えば、お母さんが「あ~ん」と言ってもなかなか口をあけてくれません。

 

逆に歯みがきが好きになり、楽しいと思えば、いとも簡単に口をあけてくれます。

 

歌を歌いながら、甘い歯磨き粉(ジェル)をつけて歯磨きを刷り込んでみるのもいいかと思います。

 

ただし、ど~うしてもうまくいかないということであれば、泣いても多少なりとも無理やり磨くことも必要な場合があります。まだ自分ですべてができる年齢でもないので、親が最初から仕上げ磨きしてしまいます。

 

可愛そうにも思えますが、虫歯にしてしまうよりはましです。嫌がるのも最初のうちで、子どもも慣れて仕上げ磨きを受け入れます。

 

実は、親戚にも1歳の男の子がいます。やっと上下の前歯が生えてきました。

職業柄・・・・・・ はえてきた歯を見ようとしてしまいます。

 

ダメもとで、「あが~~~ん」って言ってしまいます。勿論、まだあけてくれません。むしろ、「あが~~~ん」ってやった顔がオカシイのか?

 

ゲラゲラ、大口あけて笑い始めます。

 

すると一瞬ですが「歯が見えます」・・・・・・・一瞬ですが観察OKです。

 

さらに歯がはえてくる影響で、歯ぐきがムズムズしているようですので、色々なものを噛みたがります。そこで歯みがき練習もかねて、リング歯ブラシというものがあります。

 

クチャクチャとお口にくわえて、遊ばせているように使います。いまはその程度で平気だと思います。

いつか自分でやるときがくると思っているので、1歳ちょっとを過ぎるまでは、あまり神経質にならず、何事も楽しくできる、ということが大事かと思います。

 

「歯磨きは気持いい!楽しい!」

 

って、思ってくれるキッカケになればと思っています。

 

村田歯科医院

 カテゴリ:リング歯ブラシ, 川崎院からのお知らせ, 歯磨き, 赤ちゃん

歯石について

 

今週末は3連休ですね・・・・・(0。0;

 

 

そんな中、つい朝寝坊したり夜更かししたりして、お口の中のケアも

「ダラダラ」してませんか?

 

いくらお休みでも、お口のケアは 「別のものです!」

 

そこで、「お口のチェック」と称し、今回は歯磨きを怠けるとこびりついてしまう。

 

「歯石」 についてです。

     (><;)/

 

歯および義歯などの表面に堆積(たいせき)する硬い物質のことを歯石いいます。歯石は、口の中の細菌の死骸や歯に付着した歯垢(プラーク)が、血液中のカルシウムや唾液(だえき)中の無機塩類の塊がこびりついた(石灰化)ものです。

つまり、

 

磨き残しがある

最近により歯垢(プラーク)が形成

歯石

 

となるわけで、きちんとしたお口のケアや歯磨きが大切なんです。

 

歯石は、はじめは軟らかいですが、古くなってくると次第に無機質量が増し、石のように硬くなります。歯石は堆積する場所によって歯肉縁上歯石歯肉縁下歯石とに分けられます。

 

歯肉縁上歯石は、歯肉の辺縁(歯と歯ぐきの境目)より上部に堆積する、唾液由来の黄白色もしくは灰白色の歯石で、唾液腺の開口部(唾液が出る場所)に良くできます。

直接目で見ることができます。

 

特に舌下腺という唾液の開口部がすぐ近くに在る、下の前歯の裏側にでき易いです。鏡やライトを屈指して見てみてください。さらに最近では市販のデンタルミラー(歯科用の小さな鏡)も手軽に売っています。チェックしてみてください。

 

歯肉縁下歯石は、歯ぐきの炎症(歯周炎)によって、歯肉が歯の表面から剥離(はくり)したために出来てしまう深い溝(歯周ポケット)の中にでき、歯の根っこ(歯根)表面に堆積し、ポケット内の感染した歯周組織[からの浸出液、炎症、出血による血液由来の暗褐色の歯石です。

 

特に好発部位はなくあらゆる所にできます。

 

形成速度は歯肉縁上歯石に比べるとゆっくりですが、密度が高く、歯肉縁上歯石より硬く、また強固に付着しているため除去は可能ですが、きちんとした方法でないと除去することが困難です。

 

歯肉縁下歯石は基本的にはなかなか目で見ることはできないですが、中には注意深く口の中をケアしてる方は、見つけて!黒くこびりついているため、

 

「虫歯ではないのか?」

 

と心配される方がいらっしゃいます。実は縁下歯石だったなんてこともあります。

 

以上のように歯石は、石のように硬くこびりついている為、歯磨きなどでは簡単に取れるものではありません。

 

歯科医院にいって、スケーラーと呼ばれる専用の器具を使用し、歯科医か歯科衛生士にとってもらうしか落とす方法はありません。

 

また、歯石をとっても時間が経てば、また、歯石はついてきてしまいます。歯石の付きやすさは、歯磨きの仕方・頻度、唾液の性質や歯並びによって、人ぞれぞれ違います。

 

歯石自体には病原性はないとされるが、新たな歯垢(プラーク)が付着しやすくなるため、歯周病気の原因とされ、歯石の除去は歯周治療においてとても重要です。

 

歯周病予防のためにも歯石は定期的に歯科医院で除去してもらいましょう。

 

みなさん!

お休みでも歯磨きはナマケズ!

見えるところで構わないので、歯石もチェックしてみてください!

 

村田歯科医院 院長

 カテゴリ:川崎院からのお知らせ, 歯石