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カテゴリ: 歯が痛い

花粉症 と 歯の痛み

 

2月は短いせいもあるのか?「あっというま」に終わってしまいますね。3月になれば、だいぶ春めいてきますね。

が・・・・・・・・・・・・・・・しかし・・・・・・・・・・・・・・・・・(><;)

 

悩ましい花粉症の季節です。

花粉

この時期、なんとなく上の奥歯に痛みを感じて来院される方が毎年数人いらっしゃいます。

たいていその訴えは、歩いているときや走ったり階段を上るときに奥歯の辺りがもわんもわんと痛みがあり、聞いてみると鼻炎が始まった時期に一致して痛み出したと言うものです。

実はこれらの原因の中には、歯に原因があるのではなく花粉症の鼻炎から起こっているものがあるのです。

鼻の両脇、上の奥歯の根元の辺り、頭蓋骨の中に鼻と通じた上顎洞という空洞があります。花粉症や他のアレルギー性鼻炎、風邪による強い鼻炎をおこすとこの上顎洞の内面の粘膜が炎症を起こします。

 

これを副鼻腔炎(上顎洞炎)といいます。上の奥歯の根の先端がこの上顎洞に近い為に上顎洞炎が起きると奥歯に何の異常も無いのに痛いという症状が現れるのです。

 

したがって鼻炎の治療をして軽快すれば歯の痛みもなくなります。このことに気づかないと、症状的には歯に原因がある時と同じなので誤って必要の無い治療をしてしまう恐れがあります。

 

よーく症状を吟味して、いろいろな可能性をご自身でも考えて見てくださいね。

もちろん、歯が原因ということもありますから・・・・(00)/

 

村田歯科医院  スタッフ・院長

 

 カテゴリ:全身疾患, 川崎院からのお知らせ, 歯が痛い, 歯の痛み, 花粉症

噛みしめ 歯ぎしり について

 

そろそろ8月も終わりに近づき、心地よい秋の気配が・・・・・・・(00)/☆

 

がっ!(><;

 

日中はそんな気配もなく!猛暑猛暑の連日でグッタリ着てしまいますよね。そんなときは、なんだか、夏バテでストレスたまってしまいますよね。

 

そこで今回、噛むことに対するストレスの影響についてです。

 

ストレスから来るものと言えば「歯ぎしり」 や 「噛みしめ」 をまず思い浮かべるのではないでしょうか?

 

ギギギーと歯が強く擦れ合う時の音が出る歯ぎしりの他、歯を強く噛みしめたり、くいしばるクレンチング、歯と歯と小刻みすばやくかみ合わせカチカチ鳴らすタッピングがあります。これらは、昼夜問わず無意識に行います。

 

これらの3つをあわせてブラキシズムとか咬合神経症といいます。

 

 

歯ぎしりの原因については、直接原因なのか?直接的な原因のわからないものからなのか?よくわらないというのが現状です。一般的には、以下のようなことが考えられるとされています。

①精神的なストレスを抱えていて、さらにストレスにより眠りが浅い場合

②歯並びが悪かったり(不正咬合)、噛み合わせた時に均等に歯が接触しなくて、特定の歯が強く接触する噛み合わせになっている場合(早期接触や咬合性外傷)などです。

 

では、これらの症状を放置するとどうなるのか?

 

まず、歯ぎしりのギシギシとした音は、他人に不快な思いをさせてしまいます。しかし、自分自身の身体にも重大な影響が出ます。

 

歯ぎしりが何年も続くと、間違いなく歯が急速に擦り減ります。その結果、咀嚼能率(そしゃくのうりつ)という、いわゆる食べ物を噛み砕く効率が低下し、噛み合わせが低くなります。

 

すると容貌の変化(とくに顔の下の方の部分)やアゴの関節に負担がかかり、顎関節症(がくかんせつしょう)になるという可能性がでてきます。

症状がひどい方だと、歯が欠けたり!歯が割れたり!なんてことも起こる場合があります。

 

さらに、歯を支えている歯肉や顎の骨に負担をかけ、歯周病を起こしたり、悪化させます。

 

では、一般的な治療法はどのようなものでしょうか?

 

①歯型をとって、それに合わせたマウスピースを作ります。夜間に 歯にかぶせるように装着して寝るようにします。これは、ナイトガード、バイトガード、バイトプレート、スプリントなど様々ないい方をされています。これを入れることによって、噛み合わせが1~2mm高くなり、顎の関節に無理がかからなくなり、側方への顎の動きがスムーズになり、歯ぎしりの癖がやがてとれることが期待できます。さらに、歯が削られることも防止するのに役立ちます。

 

②不正咬合や早期接触の治療をします。すなわち、歯並びを変える矯正治療をしたり、噛み合わせの高いところを少し削ります(咬合調整)。歯が抜けっぱなしになっていれば、ブリッジや義歯を入れて噛み合わせを回復させます。噛みあわせがひどくズレている場合は、①と合わせて矯正治療をすることもあります。

 

③夜寝るときには、「歯ぎしりをしたら目を覚ます」とか「くいしばりは歯に悪い」といった潜在意識をもって寝るようにしてもらう自己暗示法も人によっては有効です。

 

また、昼間の仕事中なども無意識に「食いしばり」などをしてしまう方も居ます。そんな時、私の指導法は、普段良く見るもの!例えば、携帯電話やパソコンなどの片隅に「歯のシール」などを貼っておいてください!と言っています。そのシールがふと視野に入ったとき!私に言われたことを思い出してもらうようにしています。

「歯のシールを見て」

    ↓

「一瞬、止まって」

    

「噛みしめていないか?顎に力が入っていないか?確認!」

    ↓

「医院で私に言われたことを思い出す」

    

「これはいけないことなんだ!」と再認識して、意識してもらう!

 

 

これを繰り返すことで、「無意識」を「意識」変える!!そんな指導をしています。

 

④さらにストレスや顎周囲の筋肉の緊張が強い人には、弱い精神安定剤を処方します。ただし、お薬を飲むと激しい眠気を催したり、体質によっては合わなかったりすることがあります。これはあくまで最終手段だと考えています。

 

では!症状も落ち着き、今後再発しないための諸注意は?

原因の大きなものにストレスがあります。ストレスを回避できればそれに越したことはありませんが、今の社会では、様々なストレスと無縁な生活はなかなかできることではありません。

次の日、早起きしなければならない時に、「明日は早起き!寝る前に朝5時に起きよう」と自分にいい聞かせて就寝すると、目覚まし時計が5時に鳴る前に目が覚めることがよくあります。

このように潜在意識に働きかけることが有効ですので、歯ぎしりは歯や顎、顎関節に悪いからやめなければならないと常日頃から意識していると、頻度が少なくなったり、治ることが期待できます。

また、 くいしばりは音が出ないので、なかなか発見できません。朝起きた時に顎が疲れたような気がすれば、 就寝中にくいしばりをしている可能性があります。

 

先ほど言ったように、くいしばりは、昼間でも仕事など何かに集中している時くいしばってしまう人がいます。

 

自分の癖はなかなか意識されませんが、こんな時は、

 

「無意識」を「意識」変える!!

 

先ほどの「歯のシールによる自己暗示療法」 一度試してみてください。

 

後は美味しいものを良く噛んで、たくさん食べて心地よくなってください(笑)ストレス解消になります。

 

村田歯科医院   

 カテゴリ:噛みしめ・歯ぎしり, 川崎院からのお知らせ, 歯が痛い

歯が痛い

 

「歯が痛み」   どなたでも嫌ですよね 。

 

歯の痛みの原因は虫歯だけではなく、様々なものが考えられます。中には、歯だけではなく全身的な異常が原因となっているなんてことも・・・

そこで基本的なことですが、 「歯の痛み」についてです。

 

 

正確に言えば「口の中の痛み」についてです。

一口に痛みと言ってもいろいろな感じ方がありますよね。そこで、痛み別に考えられる症状を分けて見ようと思います。

 

■「ツーン!」とした鋭くしみる痛み 

⇒「 知覚過敏 」の可能性があります。

虫歯が見当たらないのに冷たいものがしみたり、歯ブラシが当たるとピリッと痛かったりする場合には、特に歯磨きや歯周病で歯茎が下がったり、歯が削れたりすると知覚過敏になってしまうことがあります。他にも、歯科治療後に一時的な知覚過敏になってしまうこともよくあります。

知覚過敏が疑われる場合には、まずは1週間程度、知覚過敏用の歯磨き粉を使って歯磨きをしっかりと行い、それでも痛みがなくならない場合はすみやかに歯科医院に行きましょう。

歯の磨き方が悪く、どんどん進行して、最悪の場合、歯の中の神経を取らないと痛みが取れないなんて場合もあります。

 

■「ツーン!」としたしみる痛みで、鈍い痛みから鋭くしみる痛みまで

⇒ 「 虫 歯 」の可能性があります。

虫歯が原因で、歯痛になっていることもよくあります。この場合、自分では虫歯が見当たらないので知覚過敏かな?と思っていても、実は歯と歯の間などの隠れた場所に虫歯があったりすることもあります。

虫歯は放っておくとどんどん進行してしまい、自然に治ることは絶対にありませんので、虫歯が疑われる場合にはなるべく早く歯科医院へ行って検査をしてもらいましょう!

 

■噛んだりした時の「ズン!」や 何もしないでも「ズキズキ!」とした鈍い痛みが続く場合

⇒「根っこの病気(歯髄炎、根尖病巣や歯槽膿瘍など) 」可能性があります。

歯の神経である歯髄に細菌感染が起こったり(歯髄炎)、歯の根っこの中の細菌が繁殖して根っこの先端に膿瘍を作ったりする(歯槽膿瘍)ことによって、歯痛になることもあります。この場合には、かなり強い痛みが出てくることもあります。

治療は多くの場合、抜髄(歯の神経を抜くこと)や根管治療という歯の根っこの治療が必要になります。

 

■「ズン!」「ズキズキ!」「ツーン!」など様々な痛み!時には、激痛があったり、出血やウミが出ている場合

⇒「歯が割れている」可能性があります。

噛み合わせに問題があったり、以前に歯科治療をしていて歯が脆くなっているような場合は、歯が割れてしまって痛みが出てくることもあります。

これは歯科医院で検査をしても根っこの病気と区別が付かないこともあり、何ヶ月も根っこの治療をしているのに治らないなぁ~と思っていたら実は歯が割れていた・・・ということもたまにあります。

割れてしまった歯は、残念ですが、ほとんどの場合抜歯になります。

 

■ 口を開け閉めするとき、「カクカク」や「ザラザラ」音がして痛い・口をあけようとすると痛くて開かない・頬やこめかみが「ズキズキ!」痛い場合

⇒ 噛み合わせに問題がある可能性や寝ているときに「歯ぎしり」または「くいしばり」をしている可能性があります。

歯並びが悪い場合や虫歯を長い間放置して、きちんとした歯科治療を受けていなかったりすると、噛み合わせが変わって、噛み合わせが強く当たるところに痛みが出てくることがあります。

この場合には噛み合わせを調整することで痛みはなくなりますが、放っておくとその部分が歯周病になりやすくなったりもしますので、注意が必要です。

また、「歯ぎしり」や「くいしばり」が原因となっている場合もあり、その場合には、「スプリント」や「ナイトガード」というマウスピース型の治療器具を夜寝る時に使用してもらいます。

「歯ぎしり」や「くいしばり」ひどい場合は、放置しておくと歯が割れたり欠けてしまうことがありますから、こちらも要注意が必要です。

 

■ その他の痛み(関連痛)

⇒ 「全身的な異常」がある可能性があります。

 歯そのものにはまったく異常がなくても、内臓が悪かったり、腫瘍などが出来て神経を圧迫したりすることによって歯が痛くなることがあります。

このように、痛みが出ている場所が直接の痛みの原因となっておらず、他の箇所の負担からきて痛みが発生している場合を関連痛(または、連関痛)と言います。

また、精神的なストレスや神経系異常が歯の痛みの原因となっている場合や、頭痛が歯の痛みの原因になっている場合もあります。

このような場合には歯の治療だけではなく、外科的治療、内科的治療または、精神科的治療などが他科での治療も必要になってくることがあります

一口に「歯の痛み」といっても、軽いものから重篤な病気に関係しているものまであります。

 

どうですか?皆さん・・・・

痛いところがあったら、ちょっと気にしてみてください。

 

村田歯科医院

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